【ペンツール】基本操作を徹底解説!こう考えれば挫折しない|イラレ基礎

イラレ基礎

こんにちは、イラレ常人です。

今回のテーマはペンツールです。
それでは、さっそく本編にいきましょう。

ペンツールってどんなツール?

まずペンツールの基本的な考え方ですが、これは鉛筆のように感覚的に線を引くツールではなく、点と点を結んで線を繋げていくツールです。

何も知らないでこのツールを使うと、本当にワケがわからないですね。
イラレを買って使い始めたころの私がそれでした。

記事を読んでくださっている皆様には、少しでもそのワケの分からない時間を短くしていただきたいので、まず複雑なキーボード操作がない使い方から解説していこうと思います。

直線を引く

最初はペンツールで直線を引いていきます。

下図にトレースの練習台として数字を用意しました。
トレースしやすいように不透明度を「30%」にして、さらに動かないようにロックしてあります。

この数字の形に沿って直線を引きます。
ペンツールの設定は、塗りはなし、線は黒にしておきます。

今の段階では、曲線を引こうと意識する必要は一切ありません。
カクカクになっても良いので、ペンツールに切り換えた状態で左クリックして、形作っていきます。

このとき、スマートガイドというものを有効にしておくと、トレース元と点の位置が重なるところをイラレが教えてくれます。

因みに、1周回って始点をクリックすると、「クローズパス」と呼ばれる線の内側が完全に閉じられている図形になります。

その反対は「オープンパス」ですが、この形で線を終わらせたい場合は、enterを押せば終わらせることができます

数字の「1」が終わったら、「2」と「3」も同じように引いていきます。

これで直線によるトレースが終わりました。

直線を曲線に切り換える

それではこのカクカク数字に曲線を加えていきます。
おそらく、ペンツールを使っていて難しいと感じてしまう原因で一番大きいのは、この曲線ですよね?

左クリック→ドラッグ→左クリックで→ドラッグ…で曲線が引けるのですが、その曲線が明後日の方向に行ってしまう。

曲線が制御できない…

おい、曲線!そっちじゃない!
もうやりたくない!

となってしまうのだと思います(^^;
だから、そうならないようにこの記事ではまず「線の方向」を先に決めておきました。

数字の「1」をトレース

直線を曲げる方法は方法は簡単です。
ダイレクト選択ツールに切り換えた状態で、カクカクの頂点をクリックします。

この点のことを「アンカーポイント」といいます。
今までペンツールでクリックしてきた点、全てがアンカーポイントです。

これでアンカーポイントが選択されたので、下図の「選択したアンカーをスムーズポイントに切り替え」を押します。

すると、下図のようにカクカクが滑らかな曲線に変わりました。

それと同時に左右に棒が伸びてきましたね。
これが曲線を調整する「ハンドル」というものです。

ハンドルはデフォルトでは、どちらか一方を動かすと反対側も動くようになっています。

慣れていないうちは、これが厄介なんですよね。
せっかく片方の線がうまく引けても、もう片方は意図しない方向に行ってしまうので、モヤモヤします。

なので、ここではとりあえず意図しない方向にいく方のハンドルは隠してしまいます
どうするかというと、アンカーポイントに隠したいハンドルを重ねるだけです。

隠したいハンドルをアンカーポイントに重ねます。

こうすることで、動かしたい方の線だけをハンドルで調整できるようになりました。

これで数字の「1」はトレース完了です。

数字の「2」をトレース

数字の「2」も同じようにアンカーポイントを選択して、曲線にしていきます。

曲線部分にあるアンカーポイントをまとめて選択して滑らかにするのも良いですが、慣れるまでは一つずつ調整していくと良いです。

数字の「2」の場合は、片方のハンドルを隠さなくても良いので、曲線を調整する良い練習になります。

もし、ハンドルの曲がり具合をもっと近くで見たい場合は、ctrl(⌘)と[ + ][ – ]で画面を拡大・縮小できるので、必要に応じて使うことをオススメします。

これで数字の「2」もトレース完了です。

ポイントとして、はじめのうちはアンカーポイント同士の間隔を狭くとってハンドルを制御する範囲を小さくすると、早く慣れることができるかもしれません
ハンドルの可動域が大きいと、それだけ慣れが必要になってきます。

数字の「3」をトレース

最後に数字の「3」です。
これは「1」と「2」ができれば、大体の形にはできるかと思います。

ただ一カ所だけキーボードの操作が必要なところがあります。
下図マーキング部分です。

この部分は片方のハンドルを隠してしまうと、隠した方の曲線を調整できなくなってしまいます。

そこで使うのが、alt(option)です。
このキーはハンドルを折ることができます

言葉だけ聞くと結構物騒なことを言っていますが、ペンツールでは非常によく使います。

ダイレクト選択ツールでこのアンカーポイントを選択したら、まずaltを押します。

押したままの状態で、上下どちらでも良いのでハンドルを掴んでドラッグします。

そうすると、もう片方のハンドルが残ったまま曲線を調整できるようになります。
調整が終わったらハンドルを離してから、altを離せば、OKです。

残りの曲線も調整します。

これで数字の「3」のトレースも完了です。

ネットの記事では線を引いている途中でaltを使うことが書かれていたりしましたが、最初のうちは直線で大体の形を作って、あとからaltで調整していくのもありじゃないかと思いました。

慣れたらアンカーポイントの数を減らしていこう

ハンドル操作に慣れてきたらアンカーポイントの数を減らしていきます。

例えば、下図のようなところです。

アンカーポイントの削除と追加

アンカーポイントの削除は、アンカーポイント削除ツールで左クリックすることで、できます。
因みに、アンカーポイントの追加ツールは、shift + [ + ]です。

削除したら、改めて残ったアンカーポイントで曲線を調整します。

他のアンカーポイントも一度消して、曲線の練習をしてみましょう。

さらに慣れてきたらイラストトレースに挑戦!

以上、ペンツールの基本操作でした。

今回は、線を引いている途中にキー操作を行うという複雑な方法はあえて入れませんでした。
これがペンツールの苦手意識の原因に関係していると思ったからです。

操作に慣れたらぜひ、イラストトレースの記事も見ていただきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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