こんにちは、イラレ常人です。
今回は、「デザイン未経験から独学で就職するまでに大変だったこと3選」というテーマでお話しします。
独学からデザイナーになったという方の記事は多くありますが、その中の一例として参考にしていただければ幸いです。
それでは、さっそく本編にいきましょう。
ソフトの使い方
まずはソフトの使い方です。
グラフィックデザインの現場ではイラレ、フォトショは必須ですが、私はこれらのソフトを買う前まではワードでポスターやチラシを作っていました。
当然、イラレ、フォトショとワードは使用用途の異なるものなので、操作も異なります。
その操作に慣れるまでには結構時間がかかったと思います。
イラレでいえば、曲線を扱うペンツールや、
図形の加工を行うパスファインダーパネルの操作が苦手でした。
フォトショでいえば、色の置き換えや、
画像に特殊な加工をするフィルターの扱い方が苦手でした。
でも、これらの問題は作品づくりの数をこなすことで克服できました。
何を作りたいのかを先に自分で決めて、そのためには何を学ぶ必要があるのかを調べていけば、自然に知識がついていきます。
私はイラレ、フォトショを買った当初、基本操作が書かれた分厚い参考書を買いましたが、正直にいうとそれらは必要なかったです。
今はネットで調べれば、自分の必要としている知識だけを調べることが出来ます。
基本操作に関しては特にそうです。
使う機会がないものの操作方法まで載っている参考書にお金をかけるよりも必要な知識だけをネットで調べて勉強する方がコスパが良い、というのが私の意見です。
私はそれらの参考書をほとんど使わなかったので、知人にあげたり、メルカリで売りました。
そして、もし本を買うのであれば、現場で活躍してきた方が出しているものの方が有益だと思います。
実績とポートフォリオづくり
2つ目は実績とポートフォリオづくりですね。
因みに、デザイン分野での「ポートフォリオ」とは「作品集」のことです。
投資のポートフォリオとは別物です。
実績とは何も賞に入ったとかそういうものではなく、自分がどんなものを作れるのかを示すものです。
デザイン専門の学校で学んだわけではないので、課題で作った作品などは一切なく、ゼロからのスタートでした。
その過程では賞にもたくさん応募しましたし、食事で入った店のメニューを写真で撮って家で勝手に作り変えたりもしました。
ソフトの使い方もわからないところからのスタートだったので、なかなか思った通りのことができずに苦しかったですね。
そして、就活するとなると、ただ実績を作っているだけでは内定につながりにくいです。
実績をポートフォリオとしてまとめなければいけません。
ポートフォリオでは作品を見るだけではわからない制作過程なども載せます。
そこでデザインに対する考え方を採用担当者に見てもらう感じです。
未経験のグラフィックデザイナーはテクニックの部分ではなく、考え方を重視される傾向があると思います。
テクニックは場数を増やせば自然と身につくものですが、考え方はその会社に合っているかを判断する指標の一つになり得ます。
また、作品がユーザーにどれだけ寄り添えているのかもポートフォリオではアピールすることができます。
そういう意味では、作者の人間性も出てくるので、ポートフォリオはしっかりと作り込むことが重要だと思います。
私が就活していたときは、どんな作品(実績)を作るかを考え、さらにどんなアプローチでポートフォリオを組むかも考えていたので、考えることばかりで正直、疲れました。
ポートフォリオの作り方に関しては、ネットで調べればたくさん出てくると思うので、デザイン業界への就職を目指すのであれば、それを真似して作ってみるのもありです。
とにかく落とされる
最後は、やはりこれです。
書類を出しても出しても、とにかく落とされるのが精神的にきつかったです。
普通に考えて、デザインを2年とか4年とか学校で学んできた人たちと同じ土俵で書類選考されるわけですから、そもそも不利であることはわかっています。
それでも何十社とそれが続くと、さすがに心が疲れてきます。
おまけに、ポートフォリオは返却しないという会社もいくつかあったので、
作品を入れる新しいファイルを買ったり、クッション材入りの封筒を買ったりするとお金が無くなっていきます。
このまま、どこにも入れなかったらどうしようと何度も思いましたが、途中からは感覚も麻痺してるせいか、気にならないようになっていきました。
でも、お祈りメールだけはすぐに削除していました。
コピペの文章でお祈りされても励みにもなりません。
なんか愚痴っぽくなってしまいましたが、そんな私でも面接してくださった会社はいくつかありました。
その面接では、ポートフォリオに関してアドバイスしていただけたこともあったので、内定は出なかったものの収穫なしというわけではなかったです。
そこで得たアドバイスや経験は以降の就活に役立ったのは間違いありません。
その後…
そして、大学を卒業してから約7か月後に、何とか飲食店のメニュー表などを作成する会社でバイトとして働き始めたわけですが、
実はその半年後に一度デザイナーをクビにされています。
因みに悪事を働いたとかそういう類ではないですよ。
その辺の話は何かの節目に記事にしようかなと思っています。
以上、独学からの就職で大変だったことでした。
なかなか一筋縄ではいかないことが多い業界ですが、デザインスキルは汎用性が高いので、足を踏み入れてみるのも良いんじゃないかと思います。
今後はネット広告の需要の増加にともなって、デザインの需要増加も期待できます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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