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こんにちは、イラレ常人です。
今回は、よくプレゼントの袋や箱に付いている「リボンデコレーション」の作り方を解説していきます。
以前にも違ったタイプのリボンを作っているので、興味があれば、ぜひご覧くださいませ。
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今回のキーワードは「エンベロープ」。
直訳すると「包むもの」です。
エンベロープで包まれたものは、形を自在に変形できます。
それでは、本編にいきましょう。
リボンの素になる四角形を用意する
まず長方形ツールに切り換え、「30mm」四方の正方形を作ります。
塗りはグラデーション、線はなしです。
今回のグラデーションは、ネットの無料素材サイト「Vector Club」からダウンロードしてきたものです。
そうしたら、この正方形を選択した状態で、下図の手順で「エンベロープ」「メッシュで作成」へと進んでいきます。
下図のようなウィンドウが開くので、行数列数ともに「1」に設定して、OKを押します。
ここで1つ、エベロープの設定の確認をします。
下図(1枚目)の手順で「エンベロープオプション」へと進み、マーキング部分(下図2枚目)にチェックが入っているかを確認します。
「アピアランスを変形」にチェックを入れると「線型グラデーションの塗りを変形」にもチェックが入れられるようになります。
四角形を変形させる
この設定を確認したら、いよいよリボンを作っていきますが、先に流れだけを解説しておきます。
今回作るリボン、一見複雑そうに見えますが、使っている部品は実は3種類だけです。
それがこの部品(下図参照)です。
これらをうまいことコピー・回転させて、リボンの形にしているのです。
そう考えたら一気に作るのがラクに感じませんか?
ということで、さっそくこれらの部品を作っていきます。
まずは先ほど作ったグラデーションの正方形を3つほどコピーします。
選択ツールの状態で、alt(option)を押しながらオブジェクトをドラッグし、コピーさせたい場所でクリックを離してからalt(option)を離します。
この操作をもう一度繰り返します。
これで部品の用意ができました。
リボンの部品❶
まずこれ(下図参照)ですが、単純に横幅の長さを少し長くするだけでOKです。
1つ目終了!
リボンの部品❷
次にこちら(下図参照)を作ります。
オブジェクトを選択した状態で、下図の手順で「ワープ」「アーチ」へと進んでいきます。
下図のようなウィンドウが開くので、マーキング部分のように設定して、OKを押します。
正方形がアーチの形になりました。
因みに、今の変形の設定は、アピアランスパネルから再度開くことができます。
リボンの部品❸
最後にこちら(下図参照)です。
勘を良い方なら気づくかもしれませんが、これは今作ったアーチの設定数値を真逆に設定するだけで作れます。
先程と同じように、下図(1枚目)の手順でアーチの設定ウィンドウを開いたら、マーキング部分(下図2枚目)のように設定して、OKを押します。
変形させた部品に細かい部品を付け加える
部品の完成まであと一息です。
この2つの部品(下図参照)、見た目はアーチになっていますが、オブジェクトの形自体はまだ正方形の状態を保っています。
理由はあとで説明しますが、アーチの形に確定させたいので、下図の手順で「アピアランスを分割」を実行します。
これは、「アピアランス」というイメージを確定させる操作です。
これを家で例えると、建設前の家のCGが「アピアランス」だとしたら、建設後の実際の家が「アピアランスを分割」ということになります。
これでオブジェクトがアーチの形に確定しました。
そうしたら楕円形ツールに切り換え、この幅(下図2枚目)と大体同じくらいの楕円形を作ります。
塗りは下図のように設定します。
線はなしです。
次にダイレクト選択ツールに切り換え、マーキング部分(下図2枚目)のアンカーポイントを選択し、
それぞれを矢印で示した部分(下図1枚目)にピッタリとくっつけます。
このとき、ctrl(⌘) + [ u ]でスマートガイドを有効にしておくと、ピッタリとくっつく場所をイラレが教えてくれます。
先ほど、アピアランスを分割させアーチの形に確定した理由がこれです。
アピアランス分割前のオブジェクトはあくまで正方形なので、矢印で示した部分に楕円形のアンカーポイントを持っていってもスマートガイドが反応してくれません。
そのような理由からアピアランスを分割させました。
アンカーポイントの移動が終わったら選択ツールに切り換え、この楕円形を選択し、右クリックで重ね順を「最背面」にします。
もう一つの部品も同じように楕円形を作って、最背面に移動させます。
これで全ての部品が完成しました。
完成した部品はそれぞれ、ctrl(⌘) + [ g ]でグループ化しておきます。
部品をコピー・回転させる
そうしたら、あとは超簡単です。
選択ツールの状態で、alt(option)を押しながら部品をドラッグ、コピーしたいところでクリックを離してからalt(option)を離し、コピーします。
そして回転ツールを駆使して、リボンに見えるように部品を配置していくだけです。
なかなかうまく行かないというときは楕円形ツールで正円を作り、外周に沿わせる感じで配置していくと良いかと思います。
また必要に応じて、オブジェクトを選択した状態で右クリックし、重ね順を変更します。
これでリボンが完成しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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