こんにちは、イラレ常人です。
今回は、私がグラフィックデザインの仕事をしていて、実際にやってしまった特に怖いミスと、その改善方法を3つご紹介します。
それでは、さっそく本編にいきましょう。
文字の神隠し
誤字脱字は、現場で一番起こりやすいミスです。
場合によっては、自分ではどうしようもできない損害賠償問題に発展することもあるので、特に注意が必要です。
スーパーの折り込みチラシの値段を間違えた日には、確実に死ねます。
私は実際にパンフレットの電話番号を間違えたことがあり、1ページずつ修正シールを貼るハメになってしまいました。
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クライアントさんの中には
チェックは任せるよ!
と言ってくる方もいましたが、絶対に、それを鵜呑みにしてはいけません。
そもそも自分で作ったものを自分でチェックしても、しっかりと打ち込んだという先入観が邪魔をして誤字脱字は見つけづらいです。
形になった制作物は、必ずどこか間違えているというレベルで考えた方が良いです。
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対策としては、「複数人にチェックしてもらう」それが難しい場合は、「一晩寝かせてから、もう一度自分でチェックする」ことが大切です。
もし、納期が極端に短いヤバイ案件は受けない方が身のためです。
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イラレに棲むポルターガイスト
触れたつもりがないのに、「いつの間にか写真や文字が動いている」なんてこともありました。
新手のポルターガイストが出てきているみたいです。
私はチラシで、このミスをやってしまったことがあります。
写真がいくつか並んでいたのですが、その中の1枚だけが2mmくらいズレていました。
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内容的には問題なかったので、そのまま使っていただけましたが、見た目が悪く、申し訳ないことをしたと反省しております。
考えられる原因として、要素の選択漏れがあります。
一部の要素を一時的にロックして、そのことを忘れたまま、範囲指定でまとめて移動をかけたときなどに選択漏れが起こります。
ロックしている要素だけそこから動かないから、結果的にズレが生じるということです。
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対策としては、文字なら文字、画像なら画像とレイヤーをカテゴリー別に分けて、編集のとき以外はレイヤーごとロックをしておくとミスを防げると思います。
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以上のポルターガイスト現象とは違いますが、一部の要素を一時的に非表示にすることも、後の再表示のし忘れで、誤字脱字につながる可能性があります。
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これも、一部の要素だけではなくレイヤーごとに表示・非表示を切り換えることを推奨します。
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紙の怪
印刷用紙には厚さや紙質の種類がたくさんあり、それによって色味が違うことがあります。
特に、光沢がある紙とない紙では発色が異なります。
下図はプリントサンプルの紙です。
❶が上質紙180kg
❷がマットコート180kg
です。
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印刷用紙においての「kg」というのは紙の厚さを表す単位です。
その紙を1000枚重ねたときの重さが180kgといった感じです。
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画像からだとわかりづらいかもしれませんが、まず紙自体の色が違います。
なので、この紙に載っかる色も当然違ってきます。
私が過去にやってしまったミスとして飲食関係のチラシがあります。
グラフィックデザイナーとして働き始めて1年目のときでした。
私はこのとき、ハンバーガーのチラシを「上質紙」という紙で発注していました。
それが届いたときのクライアントの第一声が
「これ食べてみたいと思う?」
でした。
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上質紙はインクが浸透しやすく、色が沈みやすい特徴があります。
その結果、ハンバーガーの画像が暗くなり、美味しく見えなくなってしまったというわけです。
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このときは、そのチラシも使い、追加で紙の種類を変えて発注しなおしました。
このようなチラシは売り上げに大きく影響するので、対策としては印刷業者に入稿する前に印刷サンプルをクライアントに確認してもらうのがベストです。
紙のサンプルは、いろいろな印刷業者から取り寄せられるようになっています。
突然の打ち合わせに備えてサンプルは持っておいた方が良いと思います。
因みに、上のサンプルは、プリントパックさんからお取り寄せしたものです。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/11/82ddab7dbd709c6253ccb5ee0699776d-1024x576.jpg)
以上、私の本当にあった怖い話でした。
仕事における背筋が凍るようなミスは、追体験に留めて欲しいという思いから、この記事を書きました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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