こんにちは、イラレ常人です。
今回は、ベクター形式とラスター形式の意味と両者の違いについて解説していきます。
因みに、イラレで扱うものは主にベクター形式のものです。
それでは、さっそく本編にいきましょう。
ベクターとは?
ベクターの由来はベクトル、つまり「矢印」のことです。
高校の数学でやった方もいるかと思いますが、現役で使っている人でもない限り、多分忘れているのではないでしょうか。
語源はラテン語で、「運ぶ者」という意味らしいです。
そんなベクター形式ですが、イラレでは単純に「図形を数式で記録したもの」だと考えていただければ、OKです。
中学の数学でやった一次関数や二次関数で表される線が、そのままイラレに出てくるイメージです。
ラスターとは?
ラスターとは、格子状に並んだ点、つまり「ピクセルの集合体」のことを意味します。
したがってラスター形式とは、画像を「座標と色」で記録したものということになります。
この形式は、画像編集ソフトであるフォトショップで採用されています。
イラレでもベクター形式のものをラスター形式にする「ラスタライズ」という機能がありますが、使う機会はあまり多くないです。
それではベクターとラスター、両者の違いを見比べてみます。
それぞれの違い
結論から言うと、この2つの違いは拡大するとすぐにわかります。
左がベクター形式、右がラスター形式のものです。
左は綺麗な曲線を描けているのに対し、右はガタガタです。
これは、ベクターが数式で表されているため、拡大に強いことを意味しています。
その点、ラスターはピクセルがそのまま拡大されるため、ガタガタになってしまうというわけです。
だからといって、ラスター形式が劣っているかというと、そんなことはありません。
言葉で説明すると長くなるので、それぞれのメリットとデメリットを表でまとめました。
ざっくりな説明をすると、拡大・縮小・変形に強いのがベクター、色彩表現に強いのがラスターといった感じです。
両者の違いを理解しておけば、デザイン案件ごとに適した形式でスムーズに制作を進めることができるので、しっかりと押さえておきたい知識ですね。
案件によっては、背景をフォトショで作って、それをイラレに持っていき、文字や図形などのオブジェクトを配置するなんてこともあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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