こんにちは、イラレ常人です。
今回は、ベクター形式とラスター形式の意味と両者の違いについて解説していきます。
因みに、イラレで扱うものは主にベクター形式のものです。
それでは、さっそく本編にいきましょう。
ベクターとは?
ベクターの由来はベクトル、つまり「矢印」のことです。
高校の数学でやった方もいるかと思いますが、現役で使っている人でもない限り、多分忘れているのではないでしょうか。
語源はラテン語で、「運ぶ者」という意味らしいです。
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そんなベクター形式ですが、イラレでは単純に「図形を数式で記録したもの」だと考えていただければ、OKです。
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中学の数学でやった一次関数や二次関数で表される線が、そのままイラレに出てくるイメージです。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/24388ed924ffbc92c0c0a96b913847dd-1024x576.jpg)
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ラスターとは?
ラスターとは、格子状に並んだ点、つまり「ピクセルの集合体」のことを意味します。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/1b63d49dc27b9cdb3e678365a319eb04-1024x576.jpg)
したがってラスター形式とは、画像を「座標と色」で記録したものということになります。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/39771c0b17c918201c30c1f1e4de9e22-1024x576.jpg)
この形式は、画像編集ソフトであるフォトショップで採用されています。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/55a5944e2bcee49bb54f43f99321f02d-1024x576.jpg)
イラレでもベクター形式のものをラスター形式にする「ラスタライズ」という機能がありますが、使う機会はあまり多くないです。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/7fbcae04ce9f27af520a96dea823e2a9-1024x576.jpg)
それではベクターとラスター、両者の違いを見比べてみます。
それぞれの違い
結論から言うと、この2つの違いは拡大するとすぐにわかります。
左がベクター形式、右がラスター形式のものです。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/9f61df6d17c2f3f74c460193cdd4358a-1024x576.jpg)
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/09d4326bca990d239fc3e6e4b4a17fd9-1024x576.jpg)
左は綺麗な曲線を描けているのに対し、右はガタガタです。
これは、ベクターが数式で表されているため、拡大に強いことを意味しています。
その点、ラスターはピクセルがそのまま拡大されるため、ガタガタになってしまうというわけです。
だからといって、ラスター形式が劣っているかというと、そんなことはありません。
言葉で説明すると長くなるので、それぞれのメリットとデメリットを表でまとめました。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/ea4f445b45fb89edcab8dd3a48d7cfd7-1024x576.jpg)
ざっくりな説明をすると、拡大・縮小・変形に強いのがベクター、色彩表現に強いのがラスターといった感じです。
両者の違いを理解しておけば、デザイン案件ごとに適した形式でスムーズに制作を進めることができるので、しっかりと押さえておきたい知識ですね。
案件によっては、背景をフォトショで作って、それをイラレに持っていき、文字や図形などのオブジェクトを配置するなんてこともあります。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/d4bb50fa8a0fef4cd42dadf1e75e6526-1024x576.jpg)
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/04/267c14e7384005eb061b65f80bcce938-1024x576.jpg)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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