目からウロコ!葛飾北斎が遺したイラスト専門書

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こんにちは、イラレ常人です。

今回は、旅先で何気なく手に取った雑誌に興味深い特集があったので、そのお話をしていきます。

日本を代表する江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎が遺したイラスト専門書「略画早指南(りゃくがはやおしえ)」についてです。

読み方がちょっと変わっています。
「指南」と書いて「おしえ」と読みます。

略画早指南ってどんな本?

この専門書は全2巻(1巻1812年出版、2巻1814年出版)で、その内容は幾何学的な図形を用いて絵を描く方法文字を組み合わせて絵を描く方法などで構成されています。

絵は難しくて描けないと感じている方でも、図形や文字といった決まった形のものを元に描いていけば絵になる、というのが略画早指南のポイントですね。

そして、個人的に感心したのが、これがデザインの分野にも活用できる、ということです。

どういうところが活用できるのかというと、作画に図形を用いている点です。

ロゴデザインは、マルや四角を使用して作る方法があります。
日々の生活で目にするロゴを思い浮かべれば、心当たりがありまくりですよね。
Appleとか五輪とか。

北斎が活躍していた時代は1760年〜1849年、今から200年以上も前にこの方法を考え付いていたのですから驚きです。

イラストの専門書であると同時にデザインの専門書でもあるのが、この略画早指南。

時が経って黄色く変色した紙に図形が描かれているのを目にしたときは、本当に江戸時代に描かれたものなのかと疑いました。

略画早指南でデザインしてみた

こんな感じで略画早指南の概要をご説明したところで、ここからは、この専門書を元にロゴデザインを作りたいと思います。

このブログはイラレに関するブログなので、せっかくだからイラレに関連したアウトプットもしようというこじつけです。

ロゴデザインの元になってもらうイラストはこちらです↓

片手で枝にぶら下がったお猿さんが貫禄のある表情で下の方を見ていますね。

右のイラストだけ見ると多少のデフォルメが入っているとはいえ、なかなかすぐには描けなさそうですよね。

でも、左の図形の集合体を見ると何だか描けそうな気がしてきます。

ということで、さっそくイラレでこれを真似ていきます。

基本となる線を引き終わったので、ロゴデザインにアレンジしていきます。
途中でバランス調整も行います。

これで、お猿さんの全身が描き終わりました。

あとは、元のイラストのように何かにぶら下がるようにします。

何の捻りもないですけど「さる」という文字にぶら下がってもらいました。

仕上げに、朱色の文字を入れてデザインを引き締めます。

これで葛飾北斎の「略画早指南」を用いたロゴデザインの制作は完了です。

元のイラストと比較してみましょう。

北斎さんがこれを見たら、なんて言ってくれるでしょうか。

ということで、今回はここまでです。

「略画早指南」はネットで無料公開されています。
因みに、いつまで公開されているのかはわからないので、リンク切れの際はご容赦ください。

【略画早指南:前編】
【略画早指南:後編】

では、今回はこのへんで。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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