こんにちは、イラレ常人です。
皆さんは「スルメ男子」「スルメ女子」という言葉を知っていますか?
噛めば噛むほど味が出てくるスルメのように、知れば知るほど魅力が出てくる人のことを指します。
これ、デザインの分野でも活用できると思って、今回のテーマにしました。
皆さんが無意識のうちに買っているあの商品も、この「スルメ効果」が効いているのかもしれません。
今回はイラレの内容から少し外れて、デザインと心理学を結びつけたお話をしようと思います。
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単純接触効果とは?
冒頭でお話ししたスルメ効果、これは「単純接触効果(ザイアンス効果)」に近しいものがあると感じました。
単純接触効果とは、接触する機会が増えるほど、好感度が上がるという効果です。
恋愛心理学では結構有名ですね。
心理学者ロバート・ザイアンスが発表したものです。
では、ここからはこの効果がデザインとどう関係しているのかをお話ししていきます。
日常生活の単純接触効果の例
単純接触効果、実は日常生活のさまざまなところで見かけられます。
例えば、ネット広告、テレビCM、店の前に貼られているポスターなどです。
ご存じの方もいるかとは思いますが、ネット広告はユーザーの検索履歴などを元に表示されています。
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だから、気になった商品などを調べていると、その直後には、全く関係のないことについて調べていても気になった商品の広告が表示されることがあります。
複数回にわたって関連広告を見させることで少しずつ意識してもらい、購入にまで至らせることを狙っています。
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テレビCMもわかりやすいですね。
番組のスポンサーが販売している商品やサービスを番組中のCMに繰り返し流すことで、販売意欲の向上を狙っています。
店の前のポスターもそこが通勤通学の道であれば最初は気にしてなかったけど、徐々にどんな内容が載っているのか気になってくることがあるんじゃないかと思います。
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単純接触効果を効果的に使うには?
ただ、ここでこういった反論があるかと思います。
特にネット広告で、
繰り返しでてきてウザいから、表示をやめさせたい!
たしかに、これもこの単純接触効果の特徴の一つです。
使い方を間違えると、逆効果になってしまうこともあります。
では、逆効果にならないようにするために大切なことと、デザインの分野で活かすことを交えてお話ししていきます。
ポイントは「第一印象を良くすること」です。
ザックリしすぎているので、もう少し掘り下げると、「ターゲットにしている人への配慮を忘れない」ということです。
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若い女性をターゲットにしたタピオカ屋さんのポスティングチラシで、ゴリゴリの筆文字を使ったものはあまり想像がつきませんよね?
それに加えて、配色も焼肉を思わせるような暑い感じになってたら、チラシの第一印象は最悪です。
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もし、それが月に何回もポスティングされていたら、あなたならどうでしょうか?
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なんやこの店!変な広告を何回も!
絶対に行ってやるもんか!
ほとんどの人は、こうなるでしょう。
恋愛で例えると、初対面なのに髪が脂でテカってる人とは二度と会いたくないですよね?
それと同じくらいデザインの第一印象は大事なのです。
ネットのバナー広告であれば、内容の修正は効きますが、チラシのような印刷物はそうもいきません。
ターゲットとなる年齢や性別、また、どこでそのデザインが見られるかも配慮して作成に取り掛かることが大切になってきます。
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それがしっかりとできていれば、第一印象はクリア。
回数を経て、ユーザーのアクションにつながる可能性も出てきます。
まとめ
今回のまとめはこちらです。
・単純接触(ザイアンス)効果とは、接触回数が増えるほど高感度が増す効果。逆も然り
・この効果は、ネット広告、テレビCM、ポスターなど日常のさまざまなところで活用されている
・デザイン分野での活用で大切なことは、ターゲットやシチュエーションへの配慮を忘れずにデザインを作成すること
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以上、単純接触効果とデザインをテーマにしたお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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