こんにちは、イラレ常人です。
今回は、古地図の表現によく使われる「紙端のギザギザ」を再現していきます。
それでは、さっそく本編にいきましょう。
長方形を用意する
まず長方形ツールに切り換え、字幕(下図2枚目)のサイズで長方形を作ります。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/226cd814f3822cf11e545e719b2b036c-1024x576.jpg)
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/7e69d6973b065a0ef4c1104c05ba4871-1024x576.jpg)
線は「なし」、塗りはグラデーションに設定します。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/2a714baaaaabc984867b492e52f605a9-1024x576.jpg)
グラデーションの詳細設定は、グラデーションパネルから行います。
設定内容は下図の通りです。
ご参考までにどうぞ。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/c0bb5a85d55b0fba5db7d7b54c29bc21-1024x576.jpg)
ここまできたら、次のステップです。
装飾機能でギザギザにする
次に、「アピアランス」という装飾機能を使って、この長方形のフチをギザギザにしていきます。
まず長方形を選択した状態で、アピアランスパネルを開きます。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/5be7cf8f680b75647f0923903ef236b3-1024x576.jpg)
そして「塗り」のところを選択し、「fx」から「ラフ」へと進んでいきます。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/5b5de80aa68ca240de96cfba4f176f41-1024x576.jpg)
すると下図のようなウィンドウが開くので、プレビューにチェックを入れ、マーキング部分のように設定し、OKを押します。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/8e3e8256d938a5ef6ca13cff27e25186-1024x576.jpg)
これで長方形のフチがガタガタになりましたね。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/33f3aa8d5c2e7937e969c1adae18935a-1024x576.jpg)
しかし、これでは古地図風には一歩及びません。
もう一度「fx」を押し、今度は「パフファインダー」「切り抜き」へと進んでいきます。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/a13b39ac194a5c409468d12a17d4c126-1024x576.jpg)
すると、「この効果を追加しても意味ないかもよー」という警告が出ますが、今回の場合はそんなことありませんので、OKを押します。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/2cfa8b7944db851fd56b25ea2cf83f19-1024x576.jpg)
とはいったものの、このままでは見た目は変わりません。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/20a4114e732981e8a45b753beb8145c8-1024x576.jpg)
アピアランスは「重ね順」が重要です。
パネルを見ると、塗りと線の前に先ほど設定した「切り抜き」が来ています。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/f6822655f792bd9d2f7a7eb78550b185-1024x576.jpg)
これを、ドラッグで「塗り」の下に移動させます。
そうすることで、フチが古地図風になります。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/928380b81c7e74a562825d0a1d6f0d3c-1024x576.jpg)
この切り抜きの形は、ガタガタを加えていない長方形の形を元に作られたものです。
考え方としては、切り抜く型を土台として敷いておいて、
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/fe9c2d769e7b74aea3aea9dc6b2fbe9a-1024x576.jpg)
それにガタガタを加える感じです。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/4cb29992bc68bf1f8a0f9309c130d8a0-1024x576.jpg)
ここまできたら、最終ステップです。
古地図っぽく歪ませる
ここからは、より古地図っぽさを出すための加工です。
古地図を選択した状態で、アピアランスパネルから「fx」を押し、「ワープ」「でこぼこ」へと進んでいきます。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/d7975d937ccd72e404f22cdd67891338-1024x576.jpg)
下図のようなウィンドウが開くので、プレビューにチェックを入れ、マーキング部分のように設定し、OKを押します。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/3c77f733baf529df8e77e4afd9b50cdc-1024x576.jpg)
そうしたら、再度「fx」から「ワープ」「魚眼レンズ」へと進んでいきます。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/43afceb2d155d1e94c249e00c1dfc92d-1024x576.jpg)
また警告が出てくるので、それは無視して、新規効果を適用します。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/e7118f08599bd859fa2335e9a974a8f3-1024x576.jpg)
下図のようなウィンドウが開くので、プレビューにチェックを入れ、マーキング部分のように数値と項目を設定し、OKを押します。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/55a34083939f60f3656bc5f0b70598d2-1024x576.jpg)
最後に、古地図をイチからトレースして完成です。
…ウソです。
地図は素材サイトのイラストACからダウンロードしてきました。
普通に「世界地図」で検索をかければ出てきます。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/b4c10558d515407b9f265954a78fd113-1024x576.jpg)
これで古地図の完成です。
![](https://irarecreate.com/wp-content/uploads/2022/08/65af51ec79d0877aadc7dc41173b8f11-1024x576.jpg)
念のため、アピアランスの順番を書いておきます。
実際に作ってみて、うまくいかない場合は参考にしてみてください。
【アピアランスの順番】
●ワープ:でこぼこ(水平方向、カーブ:マイナス10%)
●ワープ:魚眼レンズ(垂直方向:マイナス10%)
●線:なし
●塗り:グラデーション
ラフ(サイズ:5mm(入力値)、詳細:10/inch、ポイント:ギザギザ)
●切り抜き
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
コメント