こんにちは、イラレ常人です。
今回は、デザイン案件を受けるときに
タダでやってほしい、安くやってほしい
と言われたときの考え方について、個人的な意見をお話ししていこうと思います。
それでは、さっそく本編にいきましょう。
まずは結論から
まず、それぞれの結論から言うと、
タダは、9割受けない。
安く、という交渉は基本的に応じることにしている。
というのが私の意見です。
仕事を受けていると、少なからず制作費の交渉をしてくるクライアントさんはいらっしゃいます。
ちょっとでもコストを抑えたいという気持ちは、もちろんわかりますし、悪いことではないです。
しかし、その交渉を鵜呑みにしてしまうと、そのときは大丈夫でも、後々の関係にガタが出てきます。
目指すのはWIN-WINの関係です。
自分だけ、相手だけが損益を受けるということがないように、双方の合意を以って案件に取り組むことが理想ですね。
「タダでやってほしい」と言われたら?
まず、こちらの方のお話しですが、9割受けないとした理由は、残り1割に、自分にとって価値のあるものがあるかもしれないからです。
価値というのは、お金だけではなく、経験、気持ちなどの部分も含まれます。
例えば、経験というところでいえば、自身にはデザインの経験が全くないけど、
モノを作ってみたい!
じゃあ、お願いしてみようかな
となったときなどです。
気持ちというところでいえば、
起業することになったんだけど、ロゴ作ってれないかな?
今まで、ずっとお世話になってきたので、プレゼントしますよ!
というときなどです。
今、あげたのはあくまで例ですが、2つの例に共通していえることは、それが最終的に自分のプラスになっているということです。
全くの未経験でもモノを作らせてもらえるというのは、それだけでも大事な経験になりますし、
お世話になった人から案件をもらえるというのも、それだけの関係を築けているという財産になっています。
こうした、お金にも変えがたいモノが少しでもあれば、タダというのもアリなんじゃないかなと思います。
ただ、このケースにも注意点があります。
仕事が継続していったときです。
モノを作るためには、時間が必要です。
そして、時間は二度と戻ってこない、大変価値のあるモノです。
少しの案件であれば、時間はそれほどかからないにしても、それが続くと他の時間まで奪われてしまいます。
さらに、両者の関係にヒビが入っていく可能性が高まるので、タダで受けるときは限定的に受けるといった覚悟が必要だと思います。
これは、両者のためでもあると思います。
「安くしてほしい」と言われたら?
この件に関しては、私は基本的に応じることにしています。
相手にも予算があって、その範囲に金額を収めたい気持ちもわかります。
それと同時に、こちらの意見にも耳を傾けてもらう目的もあったりします。
グラフィックデザインの仕事においてよくありがちなのが、修正に次ぐ修正で時間が大幅に取られ、赤字になってしまうというものです。
この原因には、そもそも修正の論点がずれていたということもあるかもしれませんが、デザイナーが必要以上に要求を受けすぎていたということも考えられます。
その結果、赤字になるのだとしたら、クライアントさんには「その金額に対して、その要求は予算オーバーだ」と伝えなくてはなりません。
ボランティアではなく仕事として取り組んでいる以上、価格が安くなる分、提供するサービスにも影響があるのは、おかしいことではありません。
ハーゲンダッツは100円ちょっとでは買えません。
それ相応のコストがかかっています。
話を戻すと、相手の要求に応じることで、こちらも意見を言いやすくなります。
要求された予算でできることをしっかり伝えることができれば、その範囲での提案もしやすくなり、赤字になるという結果も防ぎやすくなります。
金額が落ちたからといって落ち込むことなく、その中でできることを提案すると良いと思います。
相手がデザインのプロではない場合、というかそれがほとんどなのですが、作っているモノにどれくらいの労力がかかっているかは想像がつきにくいです。
それをわかっていただくためにも、こちらの意見を言うことは、双方にとってプラスになります。
こんな場合は?
とはいっても、クライアントさんの中には「クオリティは下げずに、コストだけ下げてください」と言う方もいるかと思います。
批難を恐れずに言うと、その仕事からは一刻も早く手を引いた方が良いです。
その方は自分の利益しか考えていない可能性が高く、関わり続けると心が消耗します。
厳し言い方ですが、デザイナーを捨て駒として見ている可能性も高いです。
心身が病んでしまっては元も子もないので、逃げましょう。
逃げたって死ぬわけではありません。
まとめ
以上、タダでやってほしい、安くやってほしいと言われたときの私なりの考え方でした。
自分の持っているスキルは大事な財産です。
安売りはしないようにしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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